この家に住むようになってから、
家を数日以上空けて帰ってきた後、
必ずすることがあります。
それは、マウストラップの確認です!
ハイっ。うちはスーパー田舎なので、いろんな動物や虫が
あらゆるところにいるのですが、
その一つがネズミなんです。
こやつは、身体が小さいので、
どうやら、ガレージのシャッターの隙間から入り込んでくるようで、
家を数日以上空けると、たまーに家にもぐりこんでいます。
ネズミは小さくてかわいいのですが、
一方でどこにでも大や小をしていくので、
匂いや掃除という意味で、とても面倒くさいので、嫌なのです。
特に冬になると、食料を求めてくるので、目撃回数が上昇します。
幸いガレージと家の間にドアがあるので
そこを閉めておけば、基本的に家に入り込むのは避けられます。
が、今までに数回ドアを閉めるのを忘れてしまい
家の中で痕跡を発見した時は、もうがっかりで、何とも言えない感じになります。
そういう時は、それからもう捕獲作戦の始まり始まり~なんです。
ま、捕獲作戦といっても、普段ガレージに置いてある
マウストラップを家に移動してくるだけなのですが、
一応置く場所はどこがいいかなぁとか、気を使うんですよ。(笑)
ネズミは隙間が好きなのでね。
で、年に数回目にするネズミたち。
時には家の中でまだ生きているのを、
はたまたマウストラップに引っかかってもうあの世に行ってしまっているものなど。
どんな状態であれ、発見してしまったときというのは、
もうこれはねぇ、何とも言いようがない嫌な感じなんですよ。
このスーパー田舎生活の宿命ともいえるネズミの捕獲は、
ファーム育ちで経験済みの相方からの愛の鞭により、
私の仕事となっております。
放し飼いにするのも嫌なので、捕まえるわけなのですが、
捕まえたら捕まえたで、ネズミにさようならしなければなりません。
ここが私の一番嫌なところです。
ちょっとグロテスクなので詳細は避けますが、
もうね、一言、嫌なの。(笑)
だけど相方は無視して手伝ってもくれませんし、
ずっとネズミをそこに放置するのも嫌なので
しょうがなく、自分でやるしかないのです。。。
水曜日にChristchurchから帰ってきたら…
そうです。
ネズミが…。
マウストラップにかかってたんですけど…。
まだ生きてたんですっ!……………。
もうこれは、最悪パターンです。
うちのマウストラップは、でっかい洗濯バサミみたいになってて、
パカッと口を上下に開けて、置いておくものなのですが、
下になったところに、餌となるピーナッツバターをのせておきます。
それにつられて、頭からガシッといってくれると、
ネズミとしても苦しまなくていいのですが、
たまに、身体の一部が挟まっちゃって…ってことがあるんですよ。
そういう場合、直後は大体生きていて、
しばらくすると、動かなくなるのです。
水曜日に家に帰った時は、まだものすごい元気な段階だったんですよ…。
なんか、挟まった直後、みたいな感じでした。
私は生きているのは、ちょっと無理ですし、
さすがにこういう時には手を貸してくれる相方も、今はいません。。。
ということで、私は、申し訳ないのですが、様子見です。
様子見ること丸一日。
まだです…。
様子見ること丸二日。
と、やっと私でも手に負える段階になりました。
分かってるんですよ。
こういうのは、苦しめちゃいけないって。
でも、出来なかった…。
残酷だとか、動物がかわいそうとか、
ごもっともです。
でも出来なかった…。
まだまだ修行が足りません。
こんなこと、私だってもちろん最初は受け付けませんでした。
生き物はみな平等、みたいな考えを持って育ってきた私にとって、
ネズミだって生き物だ、みたいに思っていたわけです。
でも、ニュージーランドには、そういう考えはありません。
守るべき生き物と、そうでない生き物の区別がはっきりしています。
守るべき生き物は、キウィとか、もともとニュージーランドにいた動物たちで、
多くのものがニュージーランドで独自の変化を遂げた動物です。
逆にそうでないものは、守るべき生き物ではないもの、と言えますが、
そのほとんどが哺乳類です。
ネズミに始まり、ウサギ、豚、鹿などです。
それに加え、スズメや一部の鴨などの鳥類などもこの部類です。
これはどうしてそうなのか、というと
以前、ヨーロッパ人が住み着き始めた頃、
ニュージーランドには、哺乳類がコウモリしかいませんでした。
普通、生態ピラミッドでは、哺乳類が上位を占めますが、
ニュージーランドには上位になる哺乳類がいませんでした。
そのため、その役割を鳥類がになったと言われています。
鳥類は、自分たちを捕食する哺乳類がいないため、
飛ぶ必要がなくなり、キウィのように、飛ぶことのできない鳥が生まれたのです。
飛べない鳥はニュージーラドには多く、
Kiwiの他に、Takahe、Weka、Kaka、それにペンギンなどです。
Takaheは、一度絶滅したと言われていたのに、再度発見されて復活。
Kakaは、オウムの一種なんですが、天敵がいないため太り過ぎて飛べなくなってしまった、
という、その理由がなんともいえないのですが、今はとても数が少なくなっており、
残念ながら絶滅寸前です。
Wekaは、結構いろんなところにいて、お昼を一緒にすることもできます。
↓サーモン缶をつまむWeka

ちょっとボケてますが…。
これはAbel Tasmanをカヤックで旅した時に、
ご飯中、テクテクとやってきたので、ちょっとおすそ分け。
驚くほど人の近くまでやってきて、
食べ物を下に置いておくと、勝手に食べられちゃいます。
南島のWest Coastや、Abel Tasmanで遭遇しました。
でもでも、究極の飛べない鳥は、何と言ってもMOAです。
Moaは、ニュージーランドの先住民が移り住んできて、乱獲したために絶滅した、
と言われている鳥なのですが、これが、大きいんですよ。
ちょっと調べたら、ダチョウ科に属するようなので、その大きさも納得です。
こちらを見ると、その大きさが分かると思うのですが、
大きいもので、人間の2倍くらいあるんですよ。
(日本語Wikiもありましたが、英語の方が詳しいので英語版にしました)これは、私の憧れの鳥なんです。
一度遭遇してみたい!
残念ながら叶いませんけどね。
ということで、ちょっと話がずれましたが、
どこまでいったかというと、生態ピラミッドの頂点が、
ニュージーランドでは哺乳類ではなく、鳥類がになっており、
それで飛べない鳥が進化した(羽は退化)、というとこでしたね。
そして、Moaが絶滅した後、ヨーロッパ人が移り住んできたニュージーランドは、
彼らの祖国からかけ離れた環境だったため、
彼らは祖国と同じような生活をしようとして、
犬や猫のペットや、、羊や牛、山羊やニワトリ、鹿などの食用、
それにスズメなど日常を思わせるものまで、運んできたのです。
彼らを乗せ、それらを運んできた船には当然ネズミやラットなども
ひそかに紛れ込んでいたでしょうし、
狩りを楽しむための動物も持ち込まれました。
こうして一気に哺乳類が増えたニュージーランドでは
生態系が崩れ、Kiwiに代表される飛べない鳥たちは、
突然天敵と戦わなければならなくなったのです。
そして運び込まれた哺乳類には、今度はそれらを捕食するものがいません。
人間は自分たちの都合で、例えば熊や狼、等といった、
人間に危害を加える動物は持ち込まなかったためです。
そのため、持ち込まれた哺乳類は天敵もなく、食糧確保も簡単なニュージーランドで
コントロール不能な状態にまでなってしまったのです。
だから今、ニュージーランドでは、もともとこの国にいた動物は保護され、
それ以外の持ち込まれた動物は、無制限に狩りをしてもいいことになっています。
無意味に動物を殺すのは、まだ私も抵抗があります。
けれど、それらの動物の一部が野生化し、
Kiwiを食べたり、ペンギンを食べたりして、
抵抗力のないニュージーランド固有の動物を減らしてしまっているのも事実です。
だからKiwi達は、これらの持ち込まれた動物を狩ったりすることは、
ニュージーランドの固有種を守ることだと信じています。
ネズミは、その典型です。
数百年前まで、いなかったんですよ、この国に。
でも入ってきてしまった。
そして今、コントロールが効かないほどに増えていますので、
チャンスがあれば捕獲する。
それがニュージーランド流です。
実は、これは動物に限らず、植物でも同じです。
ほかの国から持ち込まれた植物があちこちにあり、
ニュージーランドにもともとあった木や草、花が行き場を失われつつあるのです。
これには更に、移住民がファームを作るために、
木を切り倒し、更地にしてしまったことも大きく関係しています。
育つのが早いとか、家を建てるのに使えるとかで持ち込まれた木々が、
山のほとんどを覆っています。
だから本当のニュージーランドらしい景色を見るのであれば、
南島のWest Coastをお勧めします。
東側と違って、もっとニュージーランドらしい景色を見ることができますよ。
ということで、今日は最後に、
数年前、うちの庭に毎日遊びに来た、この一家を紹介したいと思います。
↓豚さん一家@my庭

この年、たまたまリンゴが余るほど採れたので、
痛んでしまったリンゴを庭に置いて、餌にしていたのですが、
リンゴのあるなしに関わらず、2週間くらい、毎日一家で遊びに来てたんですよ。
豚って、一家でそれぞれ模様が違うんですね。
もちろんこの豚も、いつかヨーロッパ人が持ち込んだ豚の
野生化した子孫です。
そう考えると、ちょっと残念に思ってしまう最近の私です。
それでは。
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